Message from Coral Reef
珊瑚が
語りかけること



珊瑚が語りかけてくれるもの

珊瑚は古生代にあたる約5億3千年前に生まれたと考えられているようです。
私たち人類種が生まれる遥か前からずっとこの地球で過ごしてきているのですね。
だから珊瑚たちは恐竜たちが生きていた中生代も知っているし、温暖期も氷河期も経験してきているわけです。地球の歴史の生き証物ともいうべき珊瑚。化石化した珊瑚を調査分析することで過去の地球はどのような状態だったかのかが分かるようなのです。いま社会では温暖化といわれ自然環境にも変化が生まれています、南極の氷が溶け始め生態系にも影響を与えていますし、海抜の低いところでは浸水の危機も叫ばれています。日本でも周辺海域の海水温の上昇により台風が発生しやすくなり、また非常に強い勢力のまま列島に近づくことも増えつつあるようです。こうした温暖化も過去にも同じような現象が生まれていた時期もあるようです。このように古い珊瑚の化石を調べることで、これからの未来が見えてくるということなのです。
けれどもまだ科学的には多くが解明されていない珊瑚、とてもロマンチックです。
是非珊瑚の声に耳を傾けてみたいですね。
地球の歴史を記録している珊瑚
鹿児島県喜界島は珊瑚礁が隆起してできた島です、周囲は約40キロの小さな島ですがこれ全部が珊瑚(石灰質)でできあがっているようなのです。島には3段になって地層が表出しています、最上部の標高は211メートル、そのあたりが約10万年前。この地層の珊瑚たちは当時の気象など10万年前を化石化したなかに記録しているのです。10万年の記録とはすごい宝物です、しかもそれらは表出されていて誰もが手を触れることもできるのです。10万年前の珊瑚にはどのような記憶が眠っているのでしょうか。ぜひともその声を聴いてみたいものです。
珊瑚はこうしてできている
珊瑚はクラゲやイソギンチャクの仲間で植物かと思われがちですが実は動物です。触手に毒針を持っています、腔腸動物ともいわれ食べ物と排泄する場所が同じ口から出入りする構造となっています。ただ他の腔腸動物とは異なり、“ポリプ”と呼ばれる個体が分裂して群体をつくる特徴があり、ひとつの群体には数百~数万の個体(クローン)が集まってできています。
ただ珊瑚という動物、体内に藻類である褐虫藻という植物を住まわせるように進化して種族の保存を図ってきました、体内に植物を住まわせるとはユニークですね。珊瑚が光合成をするのではなく、と珊瑚の体内に棲みついている褐虫藻が光合成をするのです。

珊瑚の種類
珊瑚は大別するとハードとソフト、光合成の可否の4種に分かれるようです。

ハードコーラル SPS
骨格性造礁珊瑚のひとつでありポリプが小さく骨格が大きくなるSPS(Small Polyp Stony Coral)といわれています。骨格を大きくするための大きな成長エネルギーを光合成から生み出しています。水質の変化や悪化にも弱いデリケートな珊瑚です。
ハードコーラル LPS
骨格性造礁珊瑚のひとつでありポリプが大きく骨格が小さなLPS(large Polyp Stony Coral)といわれています。SPSに比べると骨格が大きくないために大きなエネルギーを必要としないため深いところに生息しているようです、また水質が悪くても生息できるようです。
ソフトコーラル
触ってみるとフニャッとするほど柔らかな珊瑚です、ソフトコーラルは骨格を形成せず光合成によってエネルギーを得ています。水質変化にも強いようです。
ソフトコーラル陰日性
ソフトコーラルでも光合成によってエネルギーを売るのではなくプランクトンなどを捕食する珊瑚です。ポリプが小さいためにデリケートな生息環境が求められるようです。
ソフトコーラル陰日性
ソフトコーラルでも光合成によってエネルギーを売るのではなくプランクトンなどを捕食する珊瑚です。ポリプが小さいためにデリケートな生息環境が求められるようです。

珊瑚の色はなぜ違うのでしょうか

珊瑚はカラフルです、彩鮮やかなものから無彩色まで。これらの色彩は珊瑚の蛍光物質によるものだそうです。この蛍光色がポリプに生息する褐虫藻に反射して色彩を帯びているように見えるようなのです。
珊瑚のポリプに生息している褐虫藻が抜けてしまうと、色彩を反射することができずに珊瑚の骨格である白色が透けて露出してしまうようなのです。
珊瑚の色は種によっても異なり、同じ種でも遺伝的な違いや生息環境の差からも色彩が異なるようです。
珊瑚と共生する褐虫藻
すべての造礁珊瑚は褐虫藻を共生させています。褐虫藻の大きさは数十マイクロメートル。黄色あるいは褐色をしています。 珊瑚との共生状態では球形をしていますが、珊瑚から単離した場合には卵形に変化し、鞭毛を用いて泳ぐことが確認されているようです。 
造礁珊瑚は、褐虫藻からの光合成産物、または自らの触手で動物プランクトンを捕食することで栄養を摂取しているのですが、褐虫藻の光合成が宿主の栄養供給にどれだけ貢献しているかは、未だ明らかではないようです。。

褐虫藻は、珊瑚の代謝産物である二酸化炭素やアンモニアを光合成の基質として利用しているようです。つまり相互が補完しあって生息しているようですね。

珊瑚礁
「珊瑚礁」とは珊瑚が集まったものが、その石灰質の骨格を積み重ねて作られた地形の事をいうそうです。珊瑚は個体、珊瑚礁は集合体、概念としてはそういうことになるのでしょうか。この造礁サンゴは、自ら造り出した石灰質の骨格の周りを覆うようにして住み着いている状態で、成長すると共に大きくなり、テーブル状・枝状・キャベツ状など、環境に応じた形状としてサンゴ礁となるようです。オーストラリアの北部にある世界遺産グレートバリアリーフは一帯の珊瑚礁として有名です。この珊瑚礁はバリアといわれるように戦時中は敵の船などを島に近づけない自然の要塞となっていたようです。

珊瑚の縄張り争い
珊瑚の世界も多分にもれず弱肉強食の世界、縄張り争いが日々行われているようです。環境に順応進化し成長速度の速い珊瑚はどんどんと縄張りを拡大し、そこにいる珊瑚を被ってしまうようなのです。今の珊瑚は、体内に褐虫藻という植物を生息することで光合成を行うようになり、成長速度も速くなってきましたが、光合成に必要な光の届くところでしか生息できなくなってしまいました。古代の珊瑚は、体内に褐虫藻は生息できなく成長速度は遅かったですが、光合成の必要もなく今でも光の届かない洞穴のようなところにひっそりと生息していたりするのです。進化という環境順応能力は、古代種の生息域も奪ってしまうのですね。
珊瑚の貢献
珊瑚は、私たち人間にとっても大きな貢献をしてくれているようです。一番大きな貢献は酸素です、ポリプ内に生息させている褐虫藻が光合成をして酸素を作り出してくれます。地球上にある酸素の2/3は海から作り出されているようです、ちなみに珊瑚の二酸化炭素吸収率は、1㎡あたり4.3kg/年といわれ、陸上の植物よりも多くの働きをしているようです。また海を浄化したり、天然の防波堤として消波の役割も果たしているようです。珊瑚はいろんなところで活躍してくれていて、私たちにも直接的に貢献してくれているのですね。

Nature Is Speaking
「珊瑚礁 / Coral Reef」

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珊瑚について詳しく知りたいかたへ
珊瑚礁が10万年をかけて隆起した喜界島に日本では稀有な珊瑚礁を科学研究している団体があります。所在している喜界島は世界で三指に入るほどの隆起速度で島となったところ。いまなお珊瑚礁でできた石灰質の島は浮かび上がりつつあるようです。もし喜界島に来ることがあれば科学で過去を解き明かし未来を予見する研究所に是非足を運んでみてください。

これは編集画面用のサンプルです。

「プレビュー」から実際の見た目をご確認ください。

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